
珍しいからと「とりあえず」市場の水槽に入れておき、
そのまま忘れて1週間ほど放置していた「エンコウガニ」
エサも与えていなかったため、
健康状態が心配だったのですが、
カゴの中から出してみますと、
ハサミを振りかざしてきたりなんかして、
それなりに元気はあるみたい。

よかったよかったということで、
そのまま市場の前まで移動しまして、
1週間ぶりの海に放流してやることに。
それにしても、この「エンコウガニ」って、
あまり動かないタイプなんですよね。

積極的にはさもうとしてくるでもなく、
暴れて逃げ出そうとするでもなく、
ただただ片腕を天にかざし、
勇ましいポーズでじっとしているだけ。

せーの、ポイッ。
ポチャンと着水。

そのままの格好でくるくる回転しながら、
海底へとたどり着いたところで、
ついにゆっくりと移動を始める「エンコウガニ」でありました。



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ここのところですね、
なにかを忘れているような、
そんな気がずっとしていたんですよね。

で、突然それに気がついたんです。

カニですよ。
カニ。
あのときのカニを市場の水槽に入れて、
そのまま忘れてしまってた。

あわてて市場へと向かい、
見覚えのあるカゴから発泡のフタをはずしますと・・・。


いました赤くてハサミが大きいカニ。
奥村さんのスマホの判定によると「エンコウガニ」
珍しいからと「とりあえず」水槽に入れておいて、
そのまま忘れてしまうってこと、
よくあるんですよね。

絶食状態のエンコウガニをそっとつかんで、
1週間ぶりにカゴから出してみますと、
大きなハサミを振り上げてまいりまして、
何やら少しばかりご立腹の様子。

しかしながらそんなに素早く動くタイプではないので、
気を付けてさえいれば、
そう簡単にはさまれたりはしないんですよね。



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ちなみに今回の「ワーサン亭」ではですね、
刺身以外にカツも頼んでみたんですよねぇ。

何のカツかと申しますと、
カツはカツでも「ハマチ」のカツ。

メニューを見て前から興味のあった、
「ハマチカツ」をためしに注文し、
食べてみたところ、
これが美味しいんですよね。

ウスターソースでもあうし、
トンカツソースでもいける。
臭みとかもまったく感じないし、
サクサクふわふわホントに美味しい。

いつも「刺身定食」ばかり食べていたからアレですけど、
たまには「ハマチカツ」なんてのもアリだな。

いやでも「刺身」もやっぱり捨てがたい。

それでもたまにはいややっぱり。

とにかく今後は「カツ」も選択肢には入れるべき。
そんなことを考えながら過ごす、
食後のひとときでございます。



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さてさてこちらはですね、
香川県東かがわ市引田にあります「ハマチ養殖発祥の地」安戸池。
お昼ご飯を食べるために「ワーサン亭」へとやってまいりました。

注文したのはいつものコレ。

「刺身ダブル盛り定食」
お刺身が通常の倍の量「ダブル」
使用しているハマチは養殖モノで、
毎年11月~12月の出荷時期であれば、
「ひけた鰤」を味わうことができるのですが、
シーズンオフのこの時期は他県産。


ま、それでも養殖モノにハズレなし。

ご覧くださいきれいな身の色。

それではいただきます。
もごもごもごもご。

これこれこれこれ。

この歯応え、この弾力。

鮮度の良さが伝わってきますねぇ。

ダブルだから食べ応えもあって大満足。
刺身が美味しい「ワーサン亭」
機会があればぜひ訪れてみてくださいね。



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今回の作業は「ピッカリ」の電池交換。

海に設置し漁場なんかの目印にする、
ポールの先端がピカリと光る通称「ピッカリ」
その電池を交換するために、
スパナを使ってキュッキュッキュッキュッ。
購買部Mさんと、奥村さん、
そしてB料理長と一緒に手分けして、
スパナでキュッキュッ。
ポール部分を取り外し、
中の電池を交換しておりますと、
「タオルで穴の中をきれいに拭いとって」
購買部Mさんからの指示で作業変更。

電池交換係から穴拭き係に役割が変わっても、
常に全力ゴシゴシゴシゴシ。

電池を入れる穴にタオルを巻きつけた棒を刺し入れ、
奥の方までゴシゴシゴシゴシ。

で、頑張りすぎた結果、
棒の先端からタオルが外れて、
穴の奥から取り出すことができなくなり、
長時間作業を停滞させることになってしまうのですが、
最終的にはB料理長の機転で、
たまたま近くに止まっていたトラックの運転手さんから、
ロングテカギをお借りすることで、
切り抜けることができたんですよねぇ。

「活魚車の運転手さんは長いテカギ持っとんや!」(B料理長談)


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ちょっと前に紹介させていただきました「カイバシラ」
正確に言いますと「タイラギ」って貝の貝柱部分。
「ホタテガイ」のそれよりも美味しいといわれている、
高級食材でもあるのですが、
今回その「カイバシラ」を手に入れることができたんですよねぇ。
せっかくだから刺身で食べてみようということになり、
事務所の台所でトントントン。
薄くスライスしてカイバシラの刺身出来上がり。

お昼の時間に食べてみますと、
やっぱり味も旨味もあまり感じない。
火を通すと弾力が出てきて、
濃厚な味と旨味を楽しめるのですが、
刺身だとまったく違ったあっさり食材になっちゃうんです。
でもね、だんだんとそれがよくなる。

硬くもなく軟らかくもなく。
サクサクホロホロのちょうどいい食感に、
あっさりとした超上品な味わいが、
食べ重ねていくごとにだんだんとクセになってくる。

で、最終的には、
火を通したほうが絶対に美味しいけど、
刺身は刺身でアリだなぁなんて気持ちにもなってくる。

そういうわけで、タイラギの刺身、
機会がありましたらぜひ食べてみてくださいね。



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それとですね、今回はフライにもしてみたんですよねぇ。

刺身で食べると最高に美味しい養殖サバ。
それをあえてフライで食べてみたんです。

そうしますと、これがもう、そうれはもう。
メチャクチャに美味しいんですよねぇ。

ウスターソースをザブザブかけて、
パクリといただいてみますと、
合う!すっごく合う!!

脂がのったしっかりとした身に、
ウスターソースがメチャクチャ合う!!


何これ!?メチャクチャ美味しい。

で、今度はタルタルソースで食べてみますと、
これも合う!!

タルタルで食べても美味しいし、
ウスターでいっても美味しいし、
そもそも素材がイイから、
何もつけずにそのまま食べたって美味しいんですよね。

鮮度がいいモノが手に入ると、
「とりあえず」刺身で食べてしまいがちになるものですが、
もごもごもご、うん美味しい。

あえて「フライ」で食べてみるってのもアリなんですねぇ。



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養殖サバってご存じですか。

その名の通り養殖したサバなのですが、
これがとんでもなく美味しいんですよねぇ。

鮮度がよいものを刺身にすると、
コリコリゴリゴリの食感で、
それでいてもっちもち。
弾力よし最高の歯応え。
養殖ですから、
脂の乗りもしっかりしてて、
噛めば旨味があふれ出てくる。
もごもご、美味い!!

もごもご、最高!!

この味はサバの概念を変えてきますね。

鮮度の良いものを手に入れるのは、
なかなか困難かもしれませんが、
機会があればぜひ食べていただければと思います。



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朝の配達を終えて市場の前を歩いていたときに、
何かが落ちているのをワタクシ目の隅でとらえたんですよね。
少しばかり通り過ぎた場所から後戻り。
しゃがみこんで市場の前に落ちていたそれを確認。

小さくて細長い謎の物体。
最初は、アナゴの幼魚、
もしくはハモ、ウナギ、ウミヘビなどの、
とにかく細長い魚の子供かなにかが、
干からびているのかななんて思っていたのですが、
どうやらそうじゃないみたい。

なんなんだろう。
見れば見るほどよく分からない。


背中と腹側のヒレは痛んでちょっとボロボロになっておりますが、
体の形や色から判断すると、
やっぱりハモのようなアナゴのようなウミヘビのような、
そんな気がするのですが頭部を見ると目も口もない。
ホントなんなのこの魚。

いや、違う!
このギザギザ見覚えがある!
分かった!アレだ!!
エイの毒針だ!!
じっと見てたら急に分かった。

それ単体で見るから惑わされていただけで、
謎の物体の正体は、魚なんかじゃなくて、
市場に持ち込まれるさいに危険だからと取り除かれた、
アカエイの毒針だったんですねぇ。



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ザッシュ、ザッシュ、はあはあはあはあ。

流れ出る汗がとまらない。

こちらは高松市にございます公渕森林公園内。
JF香川県漁協青壮年部連絡協議会の植樹活動に、
引田漁協青壮年部を代表して、
販売部Kさんとふたりで参加してまいりました。

過去数回に分けて実施した、
過酷な竹の伐採作業により、
植樹面積を確保することに成功し、
今回ついに最終段階の「植樹」にとりかかっているところ。

目印となる竹の棒が刺さっている場所に、
30センチの深さまで穴を掘りまして、
1本1本苗木を植えてまいります。
そしていつの日にか、
大きく成長した木から葉が落ち土が肥え、
その栄養が川へ海へと流れ込むことで、
「豊かな海をとりもどそう」
という気の遠くなるような里山再生計画。

ザッシュ、ザッシュ、はあはあはあはあ。

とにかく汗だくでございます。



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というわけで奥村さんのスマホでは、
「ダイコクオオミゾガイ」と判定されたこちらの貝。

ただ、ストーブの上ですでに殻が焦げちゃってる状態でしたので、
その判定がどの程度正確なものかは分からないんですよね。

しかしながら画像を見る限り大きく外してはいないようで、
おそらくは「オオミゾガイ」って種類の貝であるみたい。

で、焼き上がったこの貝を誰が食べるかで、
市場の待合室はチョイ揉め状態。

普通に食用として流通してるってところまでは分かったのですが、
それでも初めてのモノに対しては、みんなどうしても警戒しちゃう。

お前が食べろ!いやそちらこそ!

焦げてしまうぞ!いやいやどうぞ!


ってなやり取りをみんなでしているうちにですね、
あとから遅れて部屋に入ってきたメンバーがひとり。
これ幸いと誰が言い出したか、
「ちょうど貝が焼けたとこや、食え」
って流れになりまして、
言われたほうも何の躊躇もなくそのままパクリ。
もごもごもご。
・・・・・どう?

「美味い、タイラギのカイバシラより美味いかも」
というわけで、この珍しい貝。

かなり美味しいみたいですよ。



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というわけで、漁師さんからいただいた珍しい貝。
誰も見たことなくって正体不明のままですが、
B料理長の提案で焼いて食べてみることに。

ですが、貝って毒を持ってたりする場合があるので、
誰が食べるにしてもキチンと調べてからにしましょうよ。
ってな話を進めているうちに、
ストーブの上の謎の貝にイイ感じで火が通ってまいりまして、
パカリとフタが開いちゃったんですよね。

そういえば、こんな感じの、
マテガイとかそういう名前のいませんでしたっけ?

「マテガイはもっと細長いというか全然違う」(購買部Mさん談)
そうなんですねぇ。


となると他に思い当たるようなのはなく、
ここでも奥村さんのスマホの出番。
ストーブにかける前に気づけばよかったのですが、
すでに焦げついた殻でとりあえず挑戦。
「はい出た!ダイコクオオミゾガイ!」
正確なところは分かりませんが、
とりあえず「オオミゾガイ」って種類の貝みたい。

名前が分かったところで調べてみると、
どうやら普通に食べることができるみたい。
ですので、どうぞ安心して食べてください。

「お前が食べてみ」(B料理長談)
・・・・・・・。



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しかしホントに運がよかった。
あとで撮影した写真を見返してみると、
「エンコウガニ」の死んだふり作戦に完全に騙されてたので、
ワタクシ普通にハサミのところに指をもっていったりしてました。

それでもはさまれなかったのは、
ただただ幸運だっただけなのか、
もしくはエンコウガニの我慢強い性格のおかげ。

とにかくラッキーでした。

そして今度はもうひとつの貝。
こっちもこれまで見たことのない珍しいタイプ。


その正体をつきとめたいところではありますが、
ちょうど市場の待合室にはストーブがありますので、
B料理長の要望で、
そのまま上に乗っけて焼いて食べてみることになりました。

でも、貝って種類によっては毒があったりするって聞くし、
何の知識もないまま食べるのは危険だと思うんですよね。
ホント食べるのなら気を付けた方がいいですよ。

「いや、お前が食えよ」(B料理長談)
えっ!?ワタクシが?いやいやどうぞどうぞ。

というわけで、譲り合いの精神で、
謎の貝の押し付け合いが始まるわけでございます。



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奥村さんのスマホの判定によりますと、
「エンコウガニ」の可能性が高いコチラのカニ。
漁師さんから受け取った時点ですでに、
巨大なハサミと足をきれいに折りたたんだ状態で、
それからピクリとも動かないままなんですよね。

通常カニってのはハサミという武器を持っていますので、
危険を感じたり人間につかまれたりすると、
ハサミを振りかざして大暴れするのが常ですから、
このカニはすでに死んでしまっているものと、
ワタクシ無意識のうちに決めつけていたんですよね。

ところが何かの拍子にちょっとした違和感を感じまして・・・。

なんとなくではありますが、
片方のハサミの開き具合が、
ちょっとばかり広くなっているようないないような。

でもまあ気のせいかも。
でもでもそれでも一応ね。

物は試しと市場の水槽に浮かぶカゴの中に放り込んでみますと、
なんということでしょう。
ババッと瞬間的に足を開いて、
カゴの中で元気に動き始めたではありませんか。

これが「エンコウガニ」の騙しのテクニック。

死んだふり作戦。
ワタクシ完全に油断してましたので、
むこうがその気ならハサミでやられてた可能性大ですよねぇ。



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漁師さんからいただいた「珍しいカニ」
こんなに真っ赤で、
ハサミが異様に大きいカニ、
特徴的だから、
一度でも見たことあればしっかり記憶に残ってるはず。

けれど、市場へと戻りまして、
みんなに見てもらったところ、
「こんなカニ見たことないなぁ」
と、ホントにみんな誰も知らない。

正真正銘の「珍カニ」だったわけなんです。

もちろんどういった種類のカニかも分からなかったのですが、
最近は技術も進化しておりますので、
奥村さんがスマホをかざしてピッ。
「エンコウガニやな」
即座に正体判明。

それでも、正確なところは分かりませんが、
画面を見せてもらうと「エンコウガニ」の名で、
確かに同じようなカニが映ってる。

いやぁホント。

便利な世の中になったもんですねぇ。



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お昼の市で魚の荷受けをしていたところ、
漁師さんから「珍しいのがとれたから」と声をかけていただき、
てくてくてくてく。
カメラ片手に船着き場へと向かっているところでございます。
いやぁ、ありがたい。

ホントにありがたい。
魚の少ないこの時期に、
珍魚捕獲は最高の知らせ。

船の所までやってまいりますと、
漁師さんが活け間からそれをすくい上げてくれまして、
受け取った「珍しいの」を確認してみますと・・・。


おおおおおっ!

ホントに珍しいヤツ!

なんと2種類。
カニとカイ。
そしてどちらも見たことないヤツ。
アリガトーゴザイマシター!!

ということでその場をあとに。
みんなに見てもらうために、
いそいそと市場へと戻る、
ある日のお昼時でございます。



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また見つけた。

昨年も同じ時期にコレを見つけたような記憶があるのですが、
やっぱりつきやすい魚種なんですかねぇ。
ということで引田漁協魚市場より「ニベ」
標準和名は「コイチ」だったかな。

セリが終わってですね、
この魚を発泡スチロール箱に移し替えているときに、
「それ」を発見したんですよね。
見つけたのは胸ビレの内側。
よく見えるようにペラッとめくってみますとホラね。
ついてるでしょ。
寄生虫。


前に見つけたときも「ニベ」についていたので、
やっぱりつきやすい魚種なのかもしれませんね。

寄生虫の名についてはよく分りませんが、
おそらくは「ウオノコバン」とかそんなヤツ。
魚の体表に取り付いて体液を吸うタイプですので、
魚の方は多少衰弱するかもしれませんが、
人に害のあるタイプではないので大丈夫。

ブチッと剥がしてやって裏側を見るとこの通り。
無数のカギ爪のようなこの足で、
しっかりとしがみついていたんでしょうねぇ。



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まだまだ朝の市場なんかは魚の数が少ないのですが、
お昼は魚種こそ限られているものの、
それなりに数がそろうようになってまいりました。

販売部Kさんがカゴに移し替えているのは、
「トリガイ」
「トリガイが獲れ出したら春って感じがするなぁ」
ワタクシなんかは何も感じないのですが、
経験豊富な販売部Kさんは、
春の気配を敏感に感じ取っているようです。

「春になったら身が入ってトリガイが美味ぁなってくるんや」
そういうわけで春近し。

機会がありましたら、
ぜひ「トリガイ」も食べてみてくださいね。

サッと湯がいてポン酢。
これはオススメですよ。



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給油作業も漁協の仕事。
漁師さんから依頼が入ると、
給油車両に乗り込んで、
船着き場へと急行いたします。
ま、急行と行っても、
時速20~30キロくらいでゴゴゴゴと走れば、
1分もかからず到着する距離なんですけどね。

注意しなくちゃいけないのは、
給油車両の停止の仕方。

傾斜のキツイ場所に垂直に止めたりする場合、
ちょっとサイドブレーキが甘かったりしたら、
重みでズルズル車が動いちゃったりする可能性もありますからね。
ですから停止の際は車の向きを考えて、
傾斜に対して車体が横を向くように。

それからゴム手袋を装着しレバーを解除。
スイッチをONにして給油モードに。
あとはホースを引っ張りながら、
目的地までまっしぐら。
ま、給油作業ってこんな感じでございます。


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この時期やっぱり魚が少ないんですよね。
とくに朝の市場は少なくて、
「魚の数より人間の数の方が多いな」
なんて日もあったりして、
セリ開始直後に終了という日も珍しくはないんですよね。

でもね、ときおりそうじゃない日もあるんです。
急にマダイなんかが獲れたりもする。
そうなると市場も一気に活気づいて、
セリが始まると、
仲買人さんたちの声にも勢いが出てきたり。

そんな感じで、
ここのところの引田漁協の魚市場は、
魚が獲れたり獲れなかったり。
活気があったりなかったり。
ま、こんなことを繰り返しながら、
暖かくなるにつれて、
だんだんと並ぶ魚が増えていくんでしょうね。



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さてさて、ついでと言っちゃあなんですが、
購入したチヌについてきた、
小さなカレイの方もとりあえず食べてみようと思います。

そうだなぁ。
簡単な料理といえばやっぱり「煮付け」かな。
というわけでグツグツ煮付けてできあがり。
お箸でつついて食べてみますと。、
これが普通に美味しいんですよね。

「メチャクチャに」とか「とんでもなく」とか、
そういったコトはないのですが、
普通に普通に普通に美味しい。

身離れもよくて食べやすいし、
クセもなく臭みもなくて、
ただただ普通に美味しくいただける。
これはアリ。

小型カレイの煮付けも普通にオススメですよ。



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ちなみにチヌのお刺身ですが、
あまれば「漬け」にしてもいいんですよね。
だし醤油とみりんをあわせたものに、
刺身をそのまま漬け込んで、
冷蔵庫で一晩おくだけ。

そして翌日、ワサビをつけて食べるとアラ美味しい。
身がぎゅうっと締まってねっとりとした食感。
いい具合に味もしみ込んでて、
最高に美味しくなるんですよね。


あとは、あったかご飯にのっけていって、
「漬け丼」にして食べるのもアリ。

ゴマとか海苔とか卵黄とか、
いろいろ加えて豪華にいくもよし、
ワサビだけでシンプルにいくもよし。
ご飯にあうからバクバク食べて、
ときおりワサビにやられて「くーっ」
なんて言ったりしながら食べるのもオススメなんですよね。



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というわけでこちらがチヌ(クロダイ)のお刺身。
ちょうど今頃が旬といわれるチヌ。
その味を確かめてみたいと思います。

そうそう、ワタクシ最近気づいたのですが、
チヌとかタイとかって刺身にするときは、
厚めに切ったほうがいいんですよね。

とくに鮮度がいいものの場合はそう。

薄くしすぎるとせっかくの弾力が分からなくなっちゃうんですよね。
ですからある程度の厚みをもたせ、
一切れの幅を大きくとった方が、
本来の食感をより楽しめるようになるってわけ。


さて、それでは厚切りの刺身を一切れ。
お箸でつまんでお口へパクッ。
もごもごもごもご。

ゴリゴリぐにぐに。
うん、美味しい。

歯応え最高、厚めで正解。

やっぱりこの弾力がたまらないんですよねぇ。

あっさりしてて、臭みもまったくない。
もっと言えば味も旨味もそれほど感じないのですが、
それでも醤油とワサビと歯応えで、
最高に美味しく感じるんですよね。

今のチヌ(クロダイ)。
オススメですよ。



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というわけで、お昼のセリで購入したのはチヌ。

あと、小さなカレイが1尾ついてるんですけどね。
販売部Kさんが言うように、
「ガンザ(タマガンゾウビラメ)」もアリだなとは思ったのですが、
どうしてもガンザは小さくて尾数が多いから、
料理の手間がすごいんですよね。

ちゃんと数えたことはないけど、
1箱に20尾くらい入ってる気がする。
それを1尾ずつウロコをとって頭を落として、
5枚におろして皮を剥がしてなんてコトを考えると、
ちょっと嫌になっちゃったんですよね。
ま、そんな面倒くささを補って余りあるくらいに、
ガンザの刺身って美味しいんですけど、
今回は気分的に極力手間をかけたくなかったんです。
そういう思いもありまして今回選んだのは2尾入りのチヌ。

これだと手間は少なくてすみますからね。
あと、今が旬のチヌの味を確かめてみたかったってのもある。
というわけで、バシュバシュ包丁を入れて、ハイ!!
「チヌの刺身」完成でございまーす。



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というわけで「ゲタ」さがし。
といいましても「ゲタ」ならなんでもいいわけではございません。

食べるときのことを考えて、
あまり小さいものではなく、
そしてお金のことも考えて、
それほど大きいものでもなく、
サイズ的にもお値段的にもそこそこの、
ちょうどイイようなところをピンポイントで狙っていきたいんですよね。

「ガンザも美味いぞ」(販売部Kさん談)
確かにガンザ(タマガンゾウビラメ)もアリですよね。

お値段的にもそれほど高くはない感じだし、
刺身で食べるなら新鮮なガンザは最高の食材。
ゲタに絞って狙いを定めてたけど、
もっと視野を広く持って、
「ガンザ」も候補に入れてみようかな。

いや、そうなると「マゴチ」もアリかもしれないし、
「ニベ」って選択肢も出てくる。

そこで刻一刻と変化する状況を冷静に見極めながら、
ついた値に応じて、
臨機応変に対応していく方針をたててセリに臨んだ結果。
最終的にワタクシが選んだのはこちらのお魚。

「チヌ(クロダイ)」
ちょっと前に食べたばかりのような気もしますが、
今が旬といわれる「チヌ」の味。
ちょっと気になっちゃったんですよね。

おまけみたいに小さなカレイもついてるし。
とりあえず、この時期のチヌの味、
確かめてみたいと思います。



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お昼の市は「ゲタ」ばっかり。
でもね、このゲタが美味しいの。
この前「ムニエル」で食べたばっかりだけど、
今度は煮付けか唐揚げにして、
食べてみるってのもアリだなぁ。

なんてことを考えながら、
市場に並んだゲタを物色しておりますと、
ムムッ。

異物発見。
ゲタの上に何かが乗ってる。
ま、一応「何か」と表現はいたしましたが、
実際には知識と経験がありますから、
その正体はすでに分かってるんですよね。

というわけで、こちらの異物は「ナナトゲコブシ」
脚やハサミが細くて長くて、
体は丸くて小さいカニさん。
よく見ると小さな体に、
七つのトゲがついている。
だから「ナナトゲコブシ」なんですね。

とりあえず異物は除去。
ピッとつまんで「でやっ!」
海へ向かって全力投球。

ナナトゲコブシを海に帰してやったところで、
よさそうな「ゲタさがし」再開でございます。



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ちなみにこの「タイラギ」の「カイバシラ」ですが、
そのまま薄くスライスして、
刺身で食べても美味しいんですよね。

食感もコリコリとかじゃなく、
スッスッと繊維が崩れていくような、
ホロホロの食感っていったらいいのかな。
すっごいあっさり味で、
味がないんじゃないかと思ってしまうほどの、
クセのなさというか特徴がないというか・・・。

でもね、この味なし貝柱から旨味を引き出す方法があるんです。


それは、熱を加えること。

フライパンを使ってバター焼きなんかにすると、
それはもう、これはもう。
本当に同じモノなのかと疑ってしまうほどに、
ギュウギュウの歯応えになりますし、
旨味と甘みは100倍増し。

とんでもないレベルの美味しさになりますので、
ぜひ、機会があればですね、
「刺身」と「バター焼き」とで食べ比べてみて
どれほどの違いがあるのか確かめていただければと思います。



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引田漁協魚市場より「カイバシラ」
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、
大きいモノならば握りこぶしほどもあるような、
いややっぱりそんなには大きくないか、

それでも赤ちゃんの握りこぶしくらいはありそうな、
大きなカイバシラなんですよね。

その正体は「タイラギ」の貝柱。
ちなみに、タイラギはこんな貝。
硬くてしっかりしてるのに薄くてペラペラで、
ちょっとの衝撃でぺキッと割れてしまいそうな、
そんな感じの二枚貝。


このタイラギをですね、
うまく包丁を使ってパカリと開きますと、ハイ。
中から出てきますのがこの「カイバシラ」なわけなんです。
中央部分の白くて立派なのがそれ。
周りのぐちゃぐちゃは内臓的なモノですから、
基本的に廃棄。
しかしながら長くてビラビラの「ひも」の部分は、
炒めたり煮付けたりして食べることができるんですよね。

ま、それはそれとして、
とにかく、この貝柱部分だけを取り外してきれいに洗ったものが、
「カイバシラ」として市場に並ぶわけなんですよね。



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というわけで「天ぷら」で食べることをオススメした「キス」ですが、
鮮度の良いものならば刺身で食べるのもアリなんですよね。

こちらも上品でさっぱりしてて、
なんていうのかな、
すっごく高級な味わいなんですよね。

ま、そうは言っても「天ぷら」には敵わないんですけどね。

刺身も美味ですけど、
やっぱり「天ぷら」には太刀打ち出来ない。
小さいサイズのものでも、
「天ぷら」にするととんでもなく美味しいんですよね。

揚げたてアツアツに塩をふって、
もしくは天つゆにつけてもよし。
キスは断然「天ぷら」がオススメ。

ということで、刺身の紹介のつもりが、
いつのまにか「天ぷら」のススメになってしまいましたが、
この機会にぜひ「キス」を食べてみていただければと思います。

そうそう、ちなみになんですが、
キスの体って黄色い色をしてますが、
なんと背骨も黄色なんですよね。

正確に言うと背骨のフチのあたりかな。
だからどうってことはないのですが、
なんとなくすごいでしょ。



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引田漁協魚市場より「キス」
標準和名は「シロギス」
こちらでは「キスゴ」なんて呼ばれたりもしますね。

撮影しておりますと、
「おっ、キスがおる」
仲買人さんの声が聞こえる。
もともと高級魚であり、
さらに魚の少ないこの時期ですから、
どうしても「キス」は高値での勝負になりがち。
セリ時刻を前にして仲買人さんも戦闘態勢にはいったようです。
キスの食べ方としてはやっぱり「天ぷら」がオススメ。
これがとんでもなく美味しいんですよね。

サクッとした衣にふわふわ食感。
口のなかでやさしく崩れていく上品な味わい。
軽やかな食べ心地で胃にズッシリこないから、
「揚げもの」なのにいくらでも食べられる。
機会があれば、ぜひ食べてみてくださいね。



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