
ちなみにですね、このカメノテ、
食べ方としましては「塩ゆで」がオススメ。
ゆであがったものをですね、
そのまま食べるのではなくて、
皮をむいてから食べるのが正解。

正確には、亀の爪の部分を持って、
脚の部分をパコッと外す、
もしくはブチリと皮をちぎれば、
中から身だけが出てまいりますので、
それを取り出してそのままパクリと食べれば大丈夫。

弾力があって、旨味があって、
イカのような、イカじゃないような、
むぐむぐの食感で本当に美味しいんですよね。
機会があればぜひ食べてみてくださいね。



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こちらは「カメノテ」
デコボコした肌の質感もそうですし、
爪のところの感じだってそう。
これがそうだと言われてしまうと、
信じてしまいそうになるほどに、
「亀の手」そのもののような気がしますよね。
ですがコレ、
本物の「亀」の手ではございません。
こんな見た目ではありますが、
磯なんかの岩場に生えたりしている、
甲殻類の一種なんですって。
ただ、岩の間なんかにビッシリギッシリミッチリと、
隙間なくぎゅうぎゅうに密集していたりしますので、
ずっと見てると持ち悪く感じる場合もあるんですよね。



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「令和5年度 香川おさかな大使勉強会」
ハマチのエサやり体験、
タイ釣り体験、
養殖についての説明等々、
こちらでの勉強プログラムはすべて終了。
このあとも、大使のみなさんはですね、
香川県水産試験場へと移動し、
勉強会はまだまだ続くそうですが、
とりあえず我々とはここでお別れ。
「また、ひけた鰤の出荷式に来てな」
販売部Kさんの言葉に笑顔で答えてくださいました。
今後、各種イベントなどに参加が予定されている、
「令和5年度 香川おさかな大使」
我々も精一杯応援してまいりたいと思います。



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「令和5年度 香川おさかな大使勉強会」
最後はマーレリッコ2階にて、
販売部Kさんによるハマチ養殖の説明開始。
特に引田漁協におけるブリの養殖、
「ひけた鰤」についての説明を重点的に。
ちなみに、「ひけた鰤」の養殖に使用するイケスはですね、
大型小割と呼ばれる縦横25メートルで、
深さ20メートル以上の超大型サイズ。
これは通常の養殖に使用する生簀と比べると、
はるかに大きいものなんですよね。
もし赤潮が発生したとしても、
この深さを使って魚たちの避難場所を確保することができ、
危険なゾーンから魚たちは逃げ回ることが可能となる。
さらには広々とした環境で育てることにより、
身の締まった美味しい魚が出来上がる。
というわけで、この大型小割が「ひけた鰤」の美味しさの、
ひとつの要素となっていたりもするんですよね。



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香川おさかな大使勉強会。
香川県東かがわ市引田の安戸池にございます、
体験学習館マーレリッコの桟橋にて、
ハマチのエサやりを体験していただいたあと、
続いて隣のイケスへと移動しまして、
今度はタイ釣り体験開始。
経験豊富な指導員からアドバイスを受けいざ勝負。
一瞬で食いつくタイ。
大きく竿をしならせながら見事にそれを釣り上げる。

香川おさかな大使3名が順番に挑戦し、
それぞれが1尾ずつ釣り上げたところで、
タイ釣り体験も無事終了となるわけでございます。
ちなみに今回の「ハマチのエサやり」と「タイ釣り体験」
有料ではございますが、
小さなお子様でもお楽しみいただけます。
海と魚と友達になる!
楽しむ安戸池。

また、隣接するレストラン「ワーサン亭」もオススメ。
安戸池釣り場「フィッシュフック」では、
ハマチ、カンパチ、タイなどの放流魚を相手に、
本格的な海釣りができちゃったりもしまして、
ハマチ養殖発祥の地「安戸池」は今、
いろんなことが楽しめる施設が充実しております。
詳しくは㈱ソルトレイクひけたのホームページで確認してみてくださいね。
↓
「ソルトレイクひけた」


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令和5年度香川おさかな大使勉強会。
東かがわ市引田の安戸池(あどいけ)にございます、
体験学習館「マーレリッコ」の桟橋の先にて整列。
エサ入りバケツOK。
エサやりスコップOK。
立ち位置もOK。
すべての準備は整ったようでございます。
それでは、元気よくまいりましょう!!
香川おさかな大使によるエサやり体験、
どうぞ!!!
せーの、うぇーい!!

バラバラバラッ。
豪快な一撃が放たれたと同時に、
水面が沸き立ちまして、
エサを求めて暴れ始めるイケスの中のハマチたち。
バチャバチャバチャバチャ。

バチャバチャバチャバチャバチャ。

バチャバチャバチャバチャバチャバチャ。

バチャバチャバチャバチャバチャバチャバチャ。

ダバダバダバダバダバダバダバダバ。



ハマチたちもいつも以上に張り切っている様子でございます。



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「令和5年度 香川おさかな大使勉強会」
ということで、令和5年度の香川おさかな大使3名が、
東かがわ市に来てくださいました。

香川県漁連引田加工センターでの見学を終えたあと、
こちらは同じく東かがわ市引田にございます、
ハマチ養殖発祥の地「安戸池(あどいけ)」の、
体験学習施設「マーレリッコ」にて、
ハマチ養殖の歴史を学んでいただきます。


映像を見終わったところで今度は外へ。
販売部Kさんからエサ入りバケツが手渡されまして、
みんなで、ハマチのエサやり体験へ出発。
販売部Kさんを先頭に、
桟橋をどんどんと進んでまいります。
天気は快晴。

気温はかなり高めではありますが、
絶好のエサやり体験日和となっております。



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こちらは漁師さんが持ってきてくれた「白いナマコ」
幸運を呼ぶシロナマコなんて言われたりもするような、
貴重で希少で非常に珍しい存在なんですよね。
さらに、ここまで立派なサイズで、
ここまでちゃんと白いのは稀な気がする。
これまでにも何度かシロナマコを見てきたわけですが、
これほどまでに美しいのは初めて。
漁師さんの希望で水族館に提供することになり、
新屋島水族館へ連絡。
同じカゴに入っていた、
他のいろいろな魚とともに、
もらわれていくことになったわけでございます。



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船の穴の中へと逃げ込んだハチは、
そのまま出てくることはありませんでしたが、
一応周囲を警戒しながら、
船の後部で「トビウオ」出現のときを待つ。
しかしながら、
トビウオなんて全然出てくる気配なし。
漁場環境調査の作業を進めつつ、
珍しいクラゲなんかを探すも見つからない。
クラゲ、クラゲ、トビウオ、トビウオ。

島の沖でも見つからず。
近くを見ても、
遠くを見ても、
飛んでるのは普通の鳥だけ。
トビウオなんてそう簡単には出てこない。
ま、撮ろうと思って撮れるようなものではないですもんね。
偶然、たまたま、タイミングがばっちり合ったときに、
奇跡的に撮影できる類のモノだと思いますので、
いつの日かそのときが来るのを気長に待ちたいと思います。



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海の上を飛ぶ「トビウオ」を撮影するため、
船の後部でカメラを構えて待機中。
周囲をきょろきょろと見まわして、
トビウオ出現のタイミングを逃さぬよう、
目を凝らしておりますと、
船のすぐ隣を、
同じスピードで飛ぶ「ハチ」発見。
ハチの飛行速度って、
船のスピードについてくることが出来るほどに、
速いんだなぁと感心しておりますと、
このハチ、何を思ったか、
急にブィィィィンとワタクシめがけて突進してくる。

うぉぉぉぉおおい!!

咄嗟に攻撃をかわして、
近くにあったデッキブラシを手に取る。

ハチは船の周囲をブンブンと飛び回り、
沖へと進む船の後部で、
人知れず始まったハチ対人間の異種格闘技戦(武器あり)。

ハチを刺激することを恐れるあまり、
防戦一方の展開となりつつありましたが、
いつの間にかハチは船の前方へと移動。
そしてそのまま船の側面に開いている、
穴の中へと入りこんでしまったことで、
勝負の結果はかろうじてワタクシのリングアウト勝ち。
となったのですが、やっかいなことに、
この中にハチの巣が出来てしまっている感じなんですよね。



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トビウオが飛んでいるところを撮影したいということを、
先日このブログでちらっと言ってみたところ、
「じゃ、トビウオ撮ります?」
という流れになりまして、
「たまには舵を握りますよ」
と、若手職員が今回は操船を担当してくれることに。
「みんな島のむこうでトビウオを見たっていよる」
と、トビウオ出現地帯も、
すでに彼の頭に入っている様子なので、
そういうことならとすべてお任せして、
ワタクシカメラを構えて船の後部で待機中。

「ああっ!アレッ!!」
快調に沖へと向かっていた船が急停止。
船の窓から身を乗り出して、
「あそこに何かおる!!!」
指さす方向を確認するも、
残念ながらワタクシの目では何も確認できず。

「沈んでいった」
「スナメリやなアレは」
と、いうことでワタクシ知らぬ間に、
シャッターチャンスを逃してしまったようではありますが、
気を取り直して「トビウオ」の出現を待ちたいと思います。



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漁師さんにいただいた豆アジの南蛮漬け。
完成でございまーす。

サイズのほうは6センチくらいなのかな。
頭からまるごと食べるには、
ちょっとだけ大きめではありますが、
南蛮漬けだと、
「揚げ」の力と「酢」のパワーで、
骨も気にせずガシガシいけるハズ。
それではいただきます。


頭からガブリ。
もごもごもごもご。

旨い!!!

甘酸っぱいこの味が最高なんですよね。
頭の先から尾ビレまで、まるごとガシガシ食べられる。

骨もまったく気にならない。
もごもごもごもご。
メチャクチャ美味しい。

豆アジの南蛮漬け、オススメですよ。



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引田漁協魚市場より「豆アジ」
数のほうはそれほど多くはないのですが、
ここのところ市場には20箱、
もしくは30箱くらいの量が並ぶことが多いんですよね。
「おかずに持って帰るか?」
アリガトーゴザイマース!!

漁師さんにお礼をいって豆アジ確保。
市場に並べる魚はですね、
一箱に入れるだいたいの量が決まっておりますので、
それに満たない半端の残りをですね、
今回いただけることになりましたので、
とりあえずすぐに冷蔵庫に保管。
仕事終わりに忘れず持って帰りまして、
ざっと水洗いして、
頭も内臓も除去せずにまるごとそのまま。
片栗粉をまぶして油で揚げて、
ひさしぶりに「南蛮漬け」にして食べてみようと思います。



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こちらは引田漁協魚市場。
朝の荷受けで持ち込まれたタコを計量中。
受け取ったバケツからネットをつかんでタコを取り出す。
「タコ三つな」
が、出てきたのはタコふたつ。
残りひとつは空のネット。
「三つおらんか?」
いませんねぇ。
かわりに空のネットがはいってますけど。
「ええっ、落としてきたんかな?」
自転車で市場へとやってくる途中で、
後ろの荷台にのせたバケツの中から、
ネットの結びをどうにかほどいて、
タコが脱走した可能性大とのことで、
あわてて来た道を引き返すことになった漁師さん。
しばらくしてから再び市場にやってまいりまして、
その手には巨大タコがしっかりと握られていたわけで、
「道に落ちとった、逃げてなかった」
ということで脱走ダコ無事確保。
めでたしめでたしでございます。



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というわけで、ワーサン亭で注文したメニュー。
「さーもん・ハマチ2色盛定食」
さっそくいただいてみたいと思います。
まずは色鮮やかな「讃岐さーもん」から。
もごもごもご。

うん、美味しい。

脂ものってて非常に美味。
ちなみに「讃岐さーもん」とはですね、
香川県で海面養殖されたトラウトサーモン(海面養殖ニジマス)のこと。
もごもごもごもご。

やっぱり「讃岐さ-もん」は刺身で食べるのが一番ですね。


そしてこちらはハマチの刺身。
その色合いからですね、
キッチリと管理されていることが分かります。
透明感のある白っぽい身の色は、
活き締め血抜き処理が適切になされている証拠。
それが出来ていないと赤黒い色になったりしますもんね。
ぱくっ。

もごもごもご。

養殖ハマチ(ブリ)はやっぱり美味しい。

さーもんとハマチ(ブリ)の両方の味が楽しめる、
「さーもん・ハマチ2色盛定食」
これはオススメですね。



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やってまいりました。
こちらは東かがわ市引田にございます「ワーサン亭」
席について窓の外に目をやると、
そこに広がるのはハマチ養殖発祥の地「安戸池」
現在は管理釣り場となっていたりもするわけですが、
ここ「ワーサン亭」はですね、
豊かな自然を愛でながら、
食事を楽しめる場所となっているわけでございます。
とりあえずメニューを手に取り、少しだけ悩んでみる。

うーん、やっぱりコレ。

ハマチ養殖発祥の地にふさわしいメニュー。
絶対に外せない、養殖ハマチを使ったお刺身。
そこに「讃岐さーもん」の刺身が合わさった、
「さーもん・ハマチ2色盛り定食」
これですよね。

ちなみにですね、
11月頃から年末あたりぐらいまでかな。
その期間中は出荷が始まりますので、
引田漁協のブランド養殖魚である、
「ひけた鰤(ブリ)」が使われるのですが、
現在は時期外れのため他県産のものを使用しているはず。
「ひけた鰤」じゃないのは残念ですが、
どこのものであってもですね、
養殖物ってのは品質が安定しているので、
安心感があるんですよね。



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さてさて、こちらが沖から持ち帰ってきたクラゲ。
といいましてもですね、
クラゲの透明度が高すぎてよく見えないんですよね。
しかしたしかに「いる」んです。
よーく目を凝らしてみますとホラ。
薄っすらとではありますが、
体の模様、
何本かのラインが見えてまいります。
というわけで、こちらがその透明クラゲ。

正式な名前は調べておりませんが、
バケツの中ですらこういう状態で、
発見が困難な存在ですので、
海で見つけるとなると、
ホントに注意していないと、
なかなか気付くことが出来ないかもしれませんね。
他にも透き通って見えにくく、
刺されると危険な種類のモノもいたりしますので、
海に行かれるさいには注意してくださいね。



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漁場環境調査。
魚類に有害なプランクトンの発生状況を確認するため、
船で沖へと向かう途中、
「トビウオ」を発見したものの咄嗟のことで反応できず。
撮影の機会を逃してしまったのですが、
ま、それはそれとして船再発進。
養殖漁場に到着すると、
船が流されて養殖小割に近寄っていたりしないか、
周囲の状況に注意しながら、
海中の酸素濃度を測定したり、
透明度を確認したり海水を採取してまいります。

しかし、またまた増えてきましたね。
クラゲ。
「四ツ目」と呼ばれる白っぽいのが多数。
停止中の船の下を潮の流れに乗って移動していくのが見える。
目を凝らしてよく見ると、
違う種類の小さくて透明度の高いヤツもいくつか目につく。
採水のついでに、
それら透明クラゲも採取して、
持ち帰りたいと思います。


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漁場環境調査のため沖へ。
船を操縦するのはワタクシ。
最近ではこうして船で沖へと出る機会が増えてまいりまして、
実はそのたびに期待していることがあるんです。
それは「トビウオ」との出会い。
以前、飛んでいる状態のトビウオを見かけたことがあるのですが、
それはもう本当に凄かったんですよね。
海上をですね、
それなりの高度を保ってですよ、
ズシューーーーーンと飛行するその姿はそれはもう、これはもう。
以来、再びトビウオと出会える日をですね、っと、ん?

ストーップ!!!

レバーを戻し、船を停止させる。
いましたよ今!!
この船に驚いて、
真横に飛んで逃げる姿を、
ワタクシこの目でハッキリと見ましたよ。
ただ、驚いて飛ぶのと、
その気になって飛ぶのとでは、
やっぱりトビウオの方も気合の入り方がまったく違うみたいで、
今回は高度も飛距離もぜんぜん出ていなかった。
もちろん船を停めてカメラを構えても時すでに遅し。
いつかその雄姿を動画に収めて紹介したいなぁ、
なんてコトを考えながら船を走らせるある日の朝でございます。


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漁場環境調査。
養殖漁場の海水を持ち帰ると、
船を降りまして、
そのまま検鏡室へと移動。
魚類に有害なプランクトンが発生していないか、
顕微鏡を使ってじっくりと調べていくわけなんですね。
0メートル、10メートル、20メートル。
深さごとに採取した海水を、
それぞれ入念にチェックしてまいりますと、
プランクトンがほとんどいない場合もあれば、
それなりに見つかる場合もございます。

とは言いましても、
すべてが魚類に有害なわけではなく、
とくに影響のないモノも存在しますので、
それらを見分けていくことが重要になってくるんですよね。
黒く小さな球形のモノや、
四角くて透明っぽいヤツ、
クルクルと回転しながら泳ぐモノ、
いろんなプランクトンがいるわけですが、
「出た!!」
こちらが最重要種ともいわれる存在で、
コイツが発見されるとあまりよくはないんですよね。



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漁場環境調査。
霧が濃くなってくるなか、
販売部Kさんの操縦で沖へと向かう。
風はないものの、
海面は少々ざわつき気味。
ところが、その向こうに、
一部分だけではありますが、
長い白い線が見えるんですよね。
ま、正確にいうと、
白くはないのですが、
その部分だけ海面がざわついてなくて、
白っぽく見える一帯があるんです。

「あれが潮目や」(販売部Kさん談)
その一帯へと進入したタイミングで、
船を停止させてもらうと、ホラ。
そのあたりだけ、
海面がまったくざわついていなくて、
波ひとつないのっぺりとした状態。
「潮目にはゴミがたまるんや」
見るとたしかに、
木片などの浮遊物が集まって浮かんでいたりもする。
「ここだけ全然感じが違うだろ」
というわけで、
この場所が潮の流れのちょうど境目なんですって。


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陶器のように艶やかで滑らかな肌(体)をした、
こちらの生物の名は「ツノナガコブシ」
カニでありながら横歩きだけじゃなくて、
前にも歩ける変わり者。
性格はおとなしい感じで、
撮影のためにしばらく手で持っていても、
激しく暴れたりはしないんです。
別に逃げるそぶりを見せるでもなく、
慌てている様子も見受けられない。
ただただ、ジッとしているだけ。
あまりにおとなしいので、
完全に油断していたら、
ハサミを使って、
ワタクシの指をそーっと鋏もうとしてきたので、
罰として逆立ち状態にして立たせてみたのですが、
こうしてみますとですね、
最初は違和感を感じた、
「ツノナガコブシ」の名前の「ツノナガ」の部分がですね、
ま、長くないこともないのかな、
というふうに思えてきたりもするわけでございます。



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というわけで「サケガシラ」
折りたたんで元の場所へと戻したあと、
事務所でいろいろと調べておりますと、
どうやらですね、
「サケガシラ」の口の部分はですね、
引っ張るとかなり伸びるみたいなんですよね。
そういうことなら、どれくらい伸びるのかを、
実際に確認しておくべきだな、
という考えに至りまして、
再び市場へと戻りまして検証開始。
口先をつまんでゆっくりと引っ張りますと、
痛ッ!!!!


口の中に入れた指先にチクリとした痛み。
実際にはそれほどの痛みではなかったのですが、
油断してたしビックリしたから声が出ちゃいました。

口の中を確認しますと、うわぁ。
上顎の先端部分に、
2本しかない小さい小さいキバ発見。
これが刺さってチクッとしたんですね。

さて、気を取り直して、
サケガシラの口部分を引っ張ってみますとホラ。
ま、想像してたほどではありませんが、
たしかにそれなりには伸びるみたいですね。



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謎のお魚の名前が判明。
「サケガシラ」
折りたたまれた状態ではアレですので、
市場の床に広げてみますと、
やはり「リュウグウノツカイ」っぽい見た目。
体表は白っぽくなっておりますが、
よく観察しますと、
もともとはタチウオのように銀色っぽい箔があったようで、
それが漁獲のさいに剥がれ落ちてしまったみたい。

ただ、お腹の部分を見ますとブツブツブツと、
サメ肌みたいになっている部分があったりもいたします。
話によるとですね、
こう見えて美味しい魚なのだそうですが、
薄くてペラペラだし、
わざわざ料理しても食べるところもなさそうなので、
もう一度パタパタパタと折りたたみまして、
もとの場所に戻しておくことにいたします。


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珍魚が獲れたとの知らせがはいりまして、
朝の市場へ出ていきますと、
待っていたのはこちらのお魚。
これって・・・・・アレですよね。
リュウグウ的な。
「それではないみたい」
というわけで、
かの有名な「リュウグウノツカイ」ではない、
というところまでは調べが進んでいる様子。
確かに、リュウグウにしては、
飾り気がなくてちょっと地味だし、
折りたたまれていて、
ハッキリとした長さはわかりませんが、
それでもそれほど長くはないのが見て取れる。
となると、似た種類のそういうお魚みたいですね。
続く。

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引田漁協魚市場より「カガミダイ」
コレによく似た形の「マトウダイ」は、
何度か見かけたことがあるのですが、
この「カガミダイ」という魚は初めてなんですよね。
皮膚感がスベスベで太刀魚みたいな感じなのかな。
で、体の縁に小さなトゲトゲがついていて、
「マトウダイ」と同じような体のつくりになっている。
顔の感じも口の感じも、
マトウダイにそっくりですが、
肌の質感だけがまったく違う。
銀色に輝いて鏡のようだから「カガミダイ」
味はこう見えて美味しいみたいですよ。

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漁場環境調査で沖へ。
養殖漁場で採水作業。
並行して海中の溶存酸素量を計測したり、
海の透明度を調べたり。
それと同時に周囲を見渡しながら、
危険はないか、
珍しい魚などが泳いでいないか、
常にチェックをしておりますと、うわっ!!
船のすぐ近くに凄いの発見。
バスケットボールを二回りくらい大きくした感じのサイズで、
海面付近をプカプカ浮いて漂っている。
最初はゴミかなんかにも見えたのですが、
おそらくクラゲなんですよねコレ。
知識がないのでどういった種類のモノかまではわかりませんが、
メチャクチャに触手があって、
危険そうな雰囲気が漂っておりますので、
触ると危険な毒タイプだと思うんですよねぇ、なんとなく。



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背中の脚で盾になるものを背負う習性があるヘイケガニ。
ですからですね、
市場の水槽のカゴに入れておきますと、
同じくカゴに入れられていた巻貝をですね、
このようにうまくカギ爪でひっかけて、
背負ってしまったりするんですよね。
別にそのままにしておいてもよかったのですが、
撮影のために水から出してしまいますと、
危険を感じて貝を放棄して、
自分だけ水槽の中に落ちて戻るヘイケガニ。

しばらくしてもう一度水槽の中を覗き込みますと、
ヘイケガニの姿が見えなくなっている。
そこで、別のカニを指ではさんで持ち上げてみますと、
いましたココにヘイケガニ。
今度は背中の脚で別のカニを背負ってる。
背負われた方のカニも、
地に着かなくなった脚のやり場に困ってか、
ヘイケガニにガッチリと抱き着いて、
一見相思相愛のように見えなくもないですが、
実際のところはですね、
ヘイケガニが自分の身を守っているだけなんですよね。



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ヘイケガニ。
一般的には食用としないため、
通常なら市場には持ち込まれることのない種類。
甲の模様が特徴的で、
見開いた目。
大きく開けた口。
怒りの形相をした人の顔にみえるんですよね。
ヘイケガニの特徴といえばあとひとつ。
背中に4本の脚がある。
通常のカニであれば8本の脚すべてが移動用。
ですが、ヘイケガニの脚は移動用が4本。
では背中にある4本の脚の役目はといいますと、
これがなんと防御用。
この小さなカギヅメ付きの脚で貝やらなんやら、
海の中にあるその辺のモノを担ぎ上げてですね、
それを盾にすることで自分の体を守るわけ。
しかも選ぶ盾の種類によっては、
硬さ重視で敵の攻撃から身を守ったり、
ステルス性重視で隠密行動を優先したり。
もし、イソギンチャクなんかを装備することができれば、
毒タイプとして悠々と生きていくことも可能ですよね。
機動力より、防御力重視。
ヘイケガニってそういうカニさんなんですよね。



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漁場環境調査のため沖へ。
出発時は曇り空でしたが、
途中から小雨が、
そしてついにはドシャ降りに。
そうなりますと、
操縦室のフロントガラスに雨が当たりまして、
視界がにじんで前が見づらくなるんですよね。
でも、操縦者だけは大丈夫。
操縦席の前だけにある丸い小窓。

この「回転窓」と呼ばれる部分がですね、
高速回転しておりまして、
遠心力で雨粒を弾き飛ばすといいますか、
吹き飛ばすといいますか、
とにかくビュンビュン回転して、
雨粒を寄せ付けない仕組みになっているんです。
ですから、雨で前が見えにくくなったとしても、
操縦者の前だけは「回転窓」のおかげで、
キチンと視界が確保できるようになっているわけなんですね。



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