
というわけで、A料理長が作り直してくださった、
「特製ぶっかけうどん」
天かすとネギと一緒によくかき混ぜて、
濃厚ダレとからませまして、
いっただっきまーす!!!

うーーーん、コレ!コレ!コレ!コレ!!

10年前の、当時の味そのままに、
甘くて濃くてどこまでも美味しい。

これぞ、思い出の味。
大満足の一杯でございます。


やっぱりこの大量の天かす。
サクサク食感も大きなポイントですよね。
思い出すなぁ。

10年前、A料理長に買い出しメモを渡されて、
近くのスーパーで頻繁に大量の天かすを購入していたこと。
予約注文までして天かすを確保したこともありましたねぇ。
そのうち需要と供給のバランスが崩れて、
天かすの値段が倍近く値上がりしたりもして。
懐かしいですねぇ。

ちなみに、こちらも当時の再現料理。
大食いB料理長専用「片手鍋ぶっかけうどん」でございます。



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というわけで、10年ぶりに作ってくださった、
A料理長の代表作でもある「ぶっかけうどん」
甘辛く濃いスープが特徴の激ウマ料理であったハズなのですが、
健康面にも気を使いたい料理長の事情もあって、
無意識のうちに砂糖と醤油の使用料を控えてしまったようで、
もちろん美味しくはあるのですが、
再現度という点においてはちょっとアレなんですよね。

御自分でも試食してみて当時との違いに気付いたようで、
「そういえば昔は刺身醤油を入れよったような」
いろいろと記憶がよみがえってきた様子の料理長。


そのプライドをかけて、当時の味を再現してみせると、
刺身醤油と砂糖を追加し味の調整を繰り返す。
そして出来上がったのがコチラ。
くぅーっ、黒い!!

まさしく、この色ですよ!
この濃さですよ!

作り直したスープを使って、
本日2杯目のぶっかけうどん。
それでは、いただくことにいたしますね。



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A料理長が10年ぶりに作ってくださった、
伝説の「ぶっかけうどん」
天かす多めにネギもたっぷり。
甘辛ダレのいい香りが食欲をそそる。

ですが、10年前のモノと比べるとですね、
あきらかにタレの色が薄くなっている。

当時はこんなもんじゃなかった。
濃くて黒くて、
透明度は果てしなくゼロに近かったハズ。


見た目からして明らかに違ってきてはいるのですが、
せっかく作っていただきましたので食べてみる。
うんうんうん、なるほど。
これはこれで美味しいですね。

「これぐらいの濃さがちょうどええな」
「前より甘さは控えめやけど」
「前のが甘過ぎだった、こっちのほうがええ」
試食するメンバーのほうもですね、
当時から10歳ほど年を重ねておりますので、
体に優しい感じのする、
今回の味をずいぶん気に入っている様子。

ですが、心を鬼にして言わせていただきますと、
再現度という意味では完全じゃない気がするんですよねぇ。



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というわけで完成いたしました。
こちらが「ぶっかけうどん」に使用する、
「A料理長特製甘辛出汁スープ」
いりこで出汁をとり、
醤油とみりんと砂糖を使って甘辛く仕上げた、
珠玉のスープではありますが、ムムム。
ワタクシの記憶ではですね、
当時はもっと濃い色だったような気がするんですよね。

真っ黒といってもいいほどの色だったハズ。


A料理長も作るのは10年ぶりだし、
その間に完全に健康志向になってしまったコトも影響して、
無意識のうちに、
砂糖と醤油の使用量をセーブしてしまっているのでは。

ワタクシの心配をよそに、A料理長はですね、
うどんをしゃばしゃば、湯切りをし器へと入れまして、
手際よく、天かす、ネギをのせていく。
最後に特製スープをかけていくのですが、ムムムムム。
やっぱりどう見ても、
昔より上品な色になってる気がするんですよね。



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大量の天かすを引っ提げて、
引田漁協の台所へと向かうA料理長。
これから作ってくださるのは、
A料理長の代名詞といいますか代表作といいますか、
10年以上前に事務所でよく作ってくれていた、
甘辛く濃いタレが特徴の伝説的料理「ぶっかけうどん」
これがとんでもなく美味しいのですが、
砂糖と醤油を大量に使用するため、
健康志向のA料理長が完全封印していた料理であり、
今回みんなで強くお願いして、
なんとか作ってもらえることになったわけなんですよね。

料理に必要な鍋の数はふたつ。
ひとつは出汁を作る用。
もうひとつはうどんを湯がく用。
A料理長的にはですね、
出汁に使用する「いりこ」をですね、
1尾ずつ頭と内臓部分を丁寧に取り除いて使いたい、
そういう思いがあるようなのですが、
仕事の合間に時間を使わずに作る必要があるため、
今回は「いりこ」まるごとでの使用となってございます。



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もはや伝説となっているA料理長の料理。
「ぶっかけうどん」
10年ぶりにそれが食べられるとあって、
引田漁協の事務所の中の空気は一変。
期待に胸を躍らせて、
みんなワクワク、そしてソワソワ。

出汁をとるのに「イリコ」が必要だとA料理長が言えば、
漁協としての力を最大限発揮し、
すぐに本格的な「いりこ」を購入してきたり、
「器がない」と言えば使い捨ての器を用意。

うどん玉も指示通りの数を確保し、
ネギも忘れずキチンと購入。
最高の「ぶっかけうどん」を食べるためならと、
みんなが張り切り過ぎた結果。
「うわッ、天かすこんなにいらんだろ!!」
買い出し担当がですね、
A料理長が驚くほどの量の、
天かすを持ち帰ってきた様子。

たしかに10人分にしては多いようにも思いますが、
「明日、カレーうどん作ってくれたらええよ」(販売部Kさん談)
余っても使い道はありそうなんですよね。



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引田漁協には「A料理長」と呼ばれる人物がいましてですね、
10年以上も前の話になりますが、
当時は昼食時になりますと、
「コイカの煮付け」「ボラのフライ」
「マメアジのから揚げ」「小鯖の竜田揚げ」
「タチウオのローリングスペシャル」などの、
魚料理はもちろんのこと、
「焼きそば」「カレーうどん」など、
いろんなものを作ってくれたりしていたんですよね。

A料理長の料理は味がしっかりしていて、
甘辛く濃く、どれも本当に美味しかった。

しかしながら、いつしかA料理長本人がですね、
健康志向なストイック人間へと変貌いたしまして、
それ以降、甘辛料理を封印し、
カップ焼きそばなんかを食べたりするときも、
ソースを半分しか使わないようにするなど、
徹底した塩分カットと、
健康管理を心掛けるようになったんですよね。

こうしてA料理長が作る数々の伝説の料理たちは、
我々の前から完全に姿を消してしまったわけなのですが、
ここにきてですね、
どうしても昔のあの味が忘れられずに、
食べたい食べたい食べたい食べたい、

そう、しつこくおねだりしてみた結果、

A料理長一夜限りの復活といいますか、
当時の代表作である「ぶっかけうどん」を、
みんなに作ってくれることになったわけなんですよね。

「うどん20玉、天カスは3パック、油ギトギトのヤツな」
買い出しの材料をメモしてくださって、
今回はA料理長もかなりノリ気のようでございます。



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我ら「ハチの巣取り除き隊」
漁村センター2階の窓の向こう側。
屋根の下側にある、
換気扇の外部ダクトの穴に、
ハチが巣を作ってしまっているとの情報を得て、
ただいま駆除作業に取り掛かっているところ。
奥村さんによる殺虫スプレー攻撃で、
ほとんどのハチが地上へと落下したあと、
いよいよ「巣」そのものを破壊してまいります。

あたりを見回して、
ハチ襲撃の恐れがないことを確認してから網戸オープン。
ここからは無防備状態となりますので迅速に。
ロングテカギを使用してガリゴリガリゴリ。
隙間からハチの巣を掻き出してまいります。
落ちてますよ!いい感じですよ!

とれた!とれた!おおーっ、とれた!

周りで見ているだけの我らにできることは限られておりますので、
せめてもの「にぎやかし」として場の雰囲気を盛り上げる。
こうして奥村さんひとりの活躍により、
無事にハチの巣は取り除かれたわけでございます。



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緊急の招集がかかりまして、
やってきたのは引田漁協前にございます「漁村センター」
その2階の窓の外、すぐ上の部分、
換気扇の外部ダクトの中にですね、
どうやらハチの巣が作られているようで、
それの撤去といいますか駆除といいますか、
とにかく、その巣を取り除くために、
こうして集められたわけなんですよね。
窓ガラスの向こうでブンブン飛び回るハチを睨みつつ、
しばしのあいだ作戦会議。


作戦が決まり準備が整ったところで、
我らが「ハチ退治隊長」の奥村さんの出番。
タイミングを見計らって、
網戸を残して窓をガラガラ全開オープン。
そのまま殺虫剤を外部ダクトにむけて、
噴霧噴射の集中攻撃。
シューッ!!!
「よし、効いてきた!!」
力尽きたハチたちが次々と、
地上へと落下し始めた様子でございます。



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沖での採水作業を終えて、
持ち帰った漁場周辺の海水をですね、
二人体制で手分けして、
魚類に有害なプランクトンが発生していないか、
顕微鏡を使って丁寧に調べてまいります。
そのあいだ、ワタクシはDOメーターに記録した、
水温、溶存酸素量などのデータを確認し、
用紙に記入していくわけなんですね。

「内戸、0メートル、全部ゼロ」
「島北、0メートル、ミキモトイ3、他はゼロ」
検鏡結果は各養殖業者に迅速に報告されまして、
コレがいろいろな判断基準となるわけなんですね。
ちなみに、色付いている海水も持ち帰ったのですが、
大量に流れ込んだ真水が影響していたようで、
プランクトンの異常発生ではないことが判明しまして、
とりあえずは一安心といったところでございます。



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漁場環境調査のため沖へ。
台風通過後の周辺海域でですね、
有害プランクトンが発生しているとの情報を受け、
販売部Kさんの操縦で沖へと向かう。
ちなみに海はスーパー凪。
波もなく風もなく、ただただ暑い。
養殖漁場の各地点で、
深さを変えて採水作業。

同時に海水中の酸素量や、
透明度なども計測してまいります。
波はなくとも船はゆらゆら。
なんだかんだで軽く船酔い。
炎天下。
出港前に大量の汗で水分を失ったこともあり、
ちょっぴり気分は悪めではありますが、
このあと、さらに沖へと向かい、
合計4か所の海水を採取しまして、
港へと戻る予定でございます。


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漁場環境調査出発前に、
台風対策であらかじめ外しておいた、
引田丸後部のテント取り付け作業。
汗だくだくとなりながら、
なんとか取り付けを終えまして、
販売部Kさんの操縦でいざ出港。
風はなし。
気温は高く、日差しは強め。
「色の悪いところがないか見とけよ」
販売部Kさんの指示を受けて、
取り付けたばかりのテントの下から、
海の色に異常がないかチェックする。
港内の水は多少黄色いようにも見えますが、
「それは水潮だろう」(販売部Kさん談)
なんでもですね、台風のあとなどは、
川などから流れ込んだ大量の真水の影響で、
海がそういう色になることもあるんですって。


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なんでも付近の海域でですね、
プランクトンが異常発生しているとの情報を受け、
我々も台風後初めての漁場環境調査。
ですが出発の前にまずは、
強風対策としてあらかじめ外しておいた、
船の後部の日よけテントの取り付け開始。
強烈な日差しを遮る影があるのとないのとでは、
沖での作業にかなり影響しますからね。

というわけでテントをフレームにひもでぐるぐる。
たるみが出ないようギュウギュウに引っ張って、
上へ行ったり下へ行ったり。
この作業だけですでに汗だく。
しかも、この汗の出方はかなり危険。
ワタクシの経験上ですね、
滝のようにとめどなくしたたり落ちる汗は、
脱水症状とか熱中症とかにつながる、
よくない兆候のような気がするんですよね。



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さてさて、ボラの「洗い」を堪能したことで、
完全に忘れてしまっておりました。
コチラはボラの「ウス」
その形から「そろばん」などとも呼ばれる、
内臓の中にある貴重な部位でございます。
持って帰るのを完全に忘れてしまっておりまして、
翌日ふとしたタイミングで思い出し、
事務所の冷蔵庫から取り出してみますと、
なんだか変な液体がにじみでてきている。
それでも鮮度的には問題ないはずですので、
持ち帰り、塩コショーで炒めることに。

適当な厚さに切り分けて、
塩コショーを強めにきかせて、
フライパンでジュージュー炒める。
食べてみますと、コリコリコリコリ。
鶏の砂肝のような食感で、
本当に美味しいんですよね。

聞いた話ですと、
「身はいらんけどウスはいる」とか言ってですね、
この部分だけを持って帰る漁師さんなんかもいるのだそう。
コリコリコリコリ、うん、美味い。

ボラの「ウス」
機会があればぜひ食べてみてくださいね。



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ボラの洗いの人気は上々。
すぐさま一皿が空になりましたので、
冷蔵庫から二皿目を取り出してまいりました。
ホントに酢味噌ともよく合って、
美味しくいただけるのですが、
やっぱり「わさび醤油」でも食べてみたい。
ということで、
今度は食べ慣れた味で試食。
お醤油ぴとぴと。
わさびをチョイとつけて、いっただっきまーす。


美味い!!

わさび醤油で食べても美味しい。
というか、食べ慣れた味なので、
こっちのほうがしっくりくる気もしますね。

ちなみにA料理長は断然酢味噌派。
おかわりもタップリするし、
あまった「洗い」もすべて持ち帰ってくださいました。
「晩ごはんに漬けにする」(A料理長談)
ボラの洗いはホント美味しい。
鮮度が非常に重要となる料理ではありますが、
機会があればぜひ食べてみてくださいね。



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こちらが「酢味噌」
ボラの洗いにはコレなんですって。
「洗い」にしたボラの身を数切れ小皿にとりまして、
いざ試食開始。
A料理長が強く推奨する「酢味噌」を、
身にタップリとつけましてですね、
そのままお口の中へと運ぶ。
もごもごもごもご。

うん、美味しい。


刺身とはまた違った、
「洗い」ならではの食感。
アッサリ感がありサッパリ感もある。
もちろん臭みなんかは一切感じないし、
甘くて酸っぱい「酢味噌」ともホント合いますねぇ。
「いけるな」
「美味い!」
「上等や!」
みんなもバクバク。
どうやら、「ボラの洗い」は好評みたいです。



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ボラを「洗い」に。
刺身状に切り分けたボラの身をですね、
キンキンに冷やした氷水に浸け込むこと約10分。
身がギュッと引きしまってきた頃合いをみて、
氷水から取り出しまして、
キッチンペーパーなんかを使って、
一切れずつ丁寧に水気をとってまいります。
あとは、お皿に並べていくだけ。
見た目的にも美しくということで、
いい感じでぐるっとですね、
花が咲いたように盛り付けようとしたのですが、
そう上手くはいかなくて、
中途半端な感じに仕上がってしまいました。

でも、ま、味に変わりはありませんので、
みんなで試食とまいりましょうか。



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漁師さんからいただいたボラ1尾。
それを「洗い」で食べるために、
必要となるのが「氷」なんですよね。
ま、氷がない場合には、
他の方法で「洗い」を作ることも可能ではあるのですが、
やっぱり「氷」を使って作るのが基本。

たまたま市場には氷がタップリありましたので、
それを使って「氷水」を作ってまいります。
よくかき混ぜて、キンキンに冷やす。

その中へですね、
先ほど刺身状に切り分けたボラの身を、
チャポンチャポンと放り込む。
そう、キンキンに冷えた氷水で、
ボラの身を冷やしギュッと引き締まった状態にするんですよね。
ちなみに「洗い」にできるのは、
鮮度の良い活き締め状態のものに限られまして、
身が硬直してしまったあとからですと、
上手く「洗い」の状態には仕上がらないんですよね。

氷水に浸けること約10分。
ボラの身がギュッと締まって、
いい感じに仕上がってまいりましたよ。



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漁師さんからいただいたボラ1尾。
みんなでお昼に食べるため、
市場のスミにて料理中。
3枚おろしにしたあとは、
あばら骨部分をそぎ落とし、
身を背側と腹側に切り分けて、
骨が一本もない状態にいたします。
そんでもって、皮をひく。
ぐいぐいぐい。
身と皮の間に包丁を入れまして、
あとは皮の方を引っ張るようにして、
切りはがしてまいります。

背側の身、背側の身、
腹側の身、腹側の身。
計4回、同じ作業を繰り返し、
皮をはがせば準備完了。
あとはこの身をですね、
好みの厚さに切っていくだけ。
「洗い」で食べるなら、
薄めに切ったほうがいいのかな。
刺身でいくなら、
ちょっとぐらい厚めのほうがいいかもしれませんね。


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漁師さんにいただいたボラ1尾。
市場のスミで3枚におろしておりますと、
「酢味噌がええんちゃう」
A料理長から提案がありまして、
「洗いにするんだったら酢味噌がええんちゃう」
ワタクシ知らなかったのですが、
「洗い」で食べる場合にはですね、
「酢味噌」が合うみたいなんですよね。

「よし、俺が酢味噌を用意する、酢味噌、酢味噌」

酢味噌の鬼と化したA料理長に、
そちらのほうの手配はお任せすることとして、
ワタクシは3枚おろしに専念する。
背中の方から包丁を入れて、
骨と身を切り離していく。
刃先が背骨まで到達したら、
今度は腹側からも切っていく。
サッ、サッ、サッ、よし出来た!

腹黒の膜はついたままですが、
とりあえずボラの3枚おろし大成功でございます。



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漁師さんにいただいたボラ1尾。
ウロコを落とし終えたあとは、
頭と内臓の除去に取り掛かります。
胸ビレの後ろあたりから包丁を入れて、
ザシュ、ザシュッ。
頭部を切り離してから、
腹部に刃を入れススッと開いてまいります。
ちなみに、ボラのお腹の中はこんな感じ。
黒っぽいといいますか、灰色といいますか、
とにかくちょっと薄汚い感じ。

あと、取り除いた内臓の中にはですね、
「そろばん」とか「へそ」とか「ウス」なんて呼ばれる、
貴重な部位がございますので、
捨てずに取っておくコト。
グチョグチョの内臓を恐れず触れば、
コリコリしているのですぐに分かります。
取り出してキレイに水で洗えばホラ。
サイズはちょっと大きめですが、
そろばんのコマのような形をしています。
これはボラの胃の幽門部といわれるところで、
非情に美味しいんですよね。



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さてさて、セリが終わったところで、
漁師さんにいただいたボラをですね、
料理してまいりたいと思います。
ちなみに、市場に並んだ「ボラ」たちにはですね、
けっこう「いい値」がついたみたいなんですよね。
さっ、ウロコを落としていく前に、
せっかくなのでボラの顔を正面から撮影してみると、
想像してたより平べったくて、
下あごの先端がポコリとなっているんですね。

さて、ウロコ、ウロコ。
包丁の刃を立てて、
尾びれのほうからゾリゾリゾリゾリ。
ボラのウロコは大きくて取りやすいのですが、
ピンピンピンピン跳ねて飛び散る。
ですから、ウロコを落とし終えると、
周りはこんな感じになってしまいますので、
自宅で料理するさいは気を付けてくださいね。



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というわけで、台風接近中の市場に、
大量に並べられたボラ、ボラ、ボラ。
漁師さんが一箱に3尾ずつ入れてまいりますと、
最後に1尾だけ余ったようで、
「これやるわ、食べてみ」
と、最も大きいボラを、
試食用にいただけることになりました。

つかんでみるとズシッと重たい。
「今のボラはうまいぞ」(漁師さん談)

お昼にみんなで食べることにして、
とりあえず保冷車の中に入れておく。
しっかし、どうやって食べようかなぁ。

ボラは煮付けも美味しいし、
焼くのもアリなんだけど、
鮮度がいいからやっぱり「刺身」かな。
「洗いもええんちゃうか」(販売部Kさん談)
確かにこの時期、
「ボラの洗い」もアリですよね。



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台風接近中。
ということで、
こちらは販売部Kさんのスマホ画面をのぞき込み、
その予想進路を確認する漁師さんたちの様子。
「ちょっとそれたな」
「次のがきよる」
「いかん、次のがあぶない」
漁業にとっても、
台風の影響は大きいため、
このようにですね、
常に状況を把握しておく必要があるんですよね。
ちなみにですね、
昨日は風の影響もあって、
市場に並んだのは「カニ1箱」のみだったのですが、
今朝はなぜか「ボラ」多め。
「ボラばっかりや」(漁師さん談)


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事務所のすぐ前。
漁師さんがもってきたのは「サメ」
種類については調べていないのでハッキリしませんが、
「シロザメ」とか「ネコザメ」とか「ネズミ」だとか、
いろんな名前が飛び交っているんですよね。
で、この「サメ」をどうするのかといいますと、
「持って帰って食べる」のだそうで、
漁師さんから受け取ったサメを引っ提げて、
自宅へと持ち帰ったお魚大好き若手職員。
後日、味の感想を聞いてみますと、
「ばあちゃんに怒られた」とのことで、
結局、食べることはできなかったのだそう。
刺身にしようと開いたところで、
「そんなんどなすん?(そんなのどうするの?)」
と、ストップがかかり、
料理まではさせてもらえなかったんですって。
でもまあ、家でサメなんかさばいてたらそうなって当然。

「メチャクチャ怒っとった」
まあ、そうなりますよね。



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引田漁協魚市場より「ツノガニ」
ちゃんと調べてはいないのですが、
過去に何度か見たコトのあるカニさんですので、
おそらくはそうだと思うんですよね。
もじゃもじゃの毛といいますか、
ふわふわの綿といいますか、
もこもこのゴミみたいなモノを、
全身にまとってですね、
その本体がハッキリと見えないのも、
いつもの通り。
食用にするようなタイプじゃないので、
こちらの市場に並ぶことはなく、
珍しいからと漁師さんが持ってきてくれたときにだけ、
見ることが出来る、貴重なカニさんでございます。



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さてさて、引田漁協事務所2階天井雨漏り問題。
その原因がおそらくここにあるのではないかとの予測をもとに、
今はもう使われていない古いエアコン室外機をですね、
撤去というか移動させることになったわけなんですね。
しかしながら、建物の側壁に沿って配置された、
金属性のパイプが数本接続されておりまして、
そのせいで動かすことができないことが判明し、
しかたなく、金切りノコギリを使ってパイプを切断し、
それから本体を移動させることになったわけ。
ですが、このタイミングで別の仕事が入ったため、
ワタクシいったん現場を離れ、
しばらくしてから再び階段を上ってまいりましたところ、
異音がするんですよね。

シューって聞こえる。


ガス漏れといいますか、
気体が噴出している感じの、
完全にダメな音が離れていても聞こえてくる。

恐る恐る近寄ってまいりますと、
「まさかコレが生きとったとは・・・」
どうやら今はもう使われていないと思われていた室外機が、
じつはまだまだ現役だったみたいでですね、
知らずにそのパイプを切断しようとしたところ、
えーと、なんといいますか、
ちょっとだけ深刻な事態になちゃった感じなのかな。

そういうわけで、
室外機撤去作業は一時中断となるわけでございます。



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招集を受けて引田漁協の屋上へ。
カンカンカンと靴音を響かせて、
古びた階段を慎重に上ってまいりますと、
そこに待ち受けていたのは、
招集者である販売部Kさん。
これから始まるのは、
かねてより問題となっておりました、
事務所2階天井雨漏り被害対策作業。
雨漏りの原因が屋上にあることは確実で、
ではそれが屋上のどの場所であるのか、
というところまで絞って考えたところ、
他の部分にそれらしき箇所がなかったため、
消去法でですね、そして雨漏りの位置的にも、
「この下に穴が開いとるだろうという話や」(販売部Kさん談)
赤茶色にさびついたこの大型の物体はですね、
今はもう使わていない「古のエアコン室外機」
だと思うんですよね、おそらく。
とにかくコレをですね、
4人がかりで移動させて、
その下に開いているであろう、
雨漏りの原因となっている穴をふさぐことが、
今回の作業の目的となるわけでございます。



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今回はナマコの放流。
ワタクシが引田丸の舵を握り、
漁師さんの指示に従って、
あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
浅瀬ギリギリのところまで進入し、
船を止めると放流開始。
発泡スチロール箱のフタを開けて、
取り出した放流用ナマコを見てみますと、
想像してたよりかなり小さくてビックリ。
ひとつぶひとつぶがゴミクズみたいで、
言われなければナマコだとは分からない。
ですから放流の様子もですね、
知らないヒトが見たら、
丁寧にゴミを捨てているようにしか見えないんですよね。

ですが、このゴミクズのように小さなナマコが、
いつの日か、
引田の海で大きく成長してくれることを願って、
「このサイズで3年目らしいよ」(A料理長談)
だとすると、もうしばらくはかかりそうですね。



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ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。

なんでもですね、
とんでもないクラゲが獲れたそうで、
「船が傾くぐらい大きなクラゲ」
との情報を得て、
すぐさま市場を飛び出して、
こうして現地へ向かって走っているところ。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。

目的地到着。


船の上に漁師さんの姿を確認するも、
後部で作業していてこちらには気づいてくれない。
しかたなくですね、
船の舳先によじ登り、
漁師さんのところまで歩いて行って、
「とんでもないクラゲが獲れたって聞いたんですけど」
そう、声をかけてみたのですが時すでに遅し。
「今さっき、逃がしたところや」
「まだ、そのあたりにおらんか?」
ということで、船の周囲を見て回るもボラしかいない。
ああ、残念。
船が傾くほどの巨大クラゲ、見てみたかったなぁ。



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